間取りを考える上で、多くの方が重視する“家事のしやすさ”。
いそがしい毎日の中で料理・洗濯・掃除など、家事にかかる時間と労力はかなり負担になりますよね。
せっかくマイホームを建てるなら、少しでも負担を軽減したいと思いませんか?
今回は、間取りをつくる上で家事のしやすさに大きく関わってくる家事動線について。
家事動線の良い間取りにするためのポイントや実例をご紹介します。
実例はすべて30坪代の間取りなので、多くの方の参考になるはず。ぜひ、ご覧ください。
先ほども述べたように、一般的に家事の大部分を占めるのは料理・洗濯・掃除ですよね。
では、この3つの家事を行う場所について考えていきます。料理はキッチン、洗濯は脱衣室やランドリールーム、掃除は家全体。というように、家事の多くは水廻りで行っています。
上記を考慮すると、家事のしやすい間取りをつくるには水廻りの配置が特に重要だと言えます。具体的には「キッチンと洗濯を行う場所は近くに配置すること」や「1Fで洗濯を完結させる間取り」など、水廻りをコンパクトに配置することが家事のしやすさに繋がってきます。
さらに、家事動線をスムーズにするためには回遊動線もポイントのひとつ。「料理中に洗濯物を干して、ついでに掃除もしたい」など、複数の家事を並行してこなす場合には回遊性のある動線が便利!行き止まりがない分、スムーズに移動ができ家事の負担を軽減することができます。
水廻り動線のご紹介をしましたが、次はさらに家事のしやすい間取りをつくるためのポイントについて。
最近特に家づくりで注目されている便利なスペースを解説します。
ランドリールームとは、家事室ともいわれる場所。“洗う・干す・畳む”までの洗濯に関わる家事が一室で完結するスペースのことを言います。
最近は室内干しを行う家庭が増えてきたこともあり、家事効率の良いランドリールームが注目されるようになりました。
「洗い終えた洗濯物を別の場所で干す」といった移動をしなくて済むので、家事の負担を大幅に軽減できます。
さらに、共働き世帯や子育て世帯を中心に衣類乾燥機を導入する方も多くみられるようになりました。洗濯の中でも特に労力のかかる“干す”時間が短縮でき、お天気にも左右されないので安心!上記写真のように、ランドリールームに収納ケースを置けるスペースがあればさらに便利です。
寝室に夫婦共有のウォークインクローゼットをしつらえ、子供の服はそれぞれ子供部屋に収納するような間取りは、以前から人気が高く今でも多く見受けられます。
しかし、最近はさらに進化しており家族共有で使う大容量のウォークインクローゼットを1Fに設ける間取りが増えてきました。各部屋の収納スペースにはシーズンオフの服や普段あまり着ない服を保管し、ファミリークローゼットに普段着をまるっと保管する収納方法。
ファミリークローゼットを設けることで、服を取りに2Fへ移動する手間が省けるだけでなく、洗濯済みの服を仕分けるのもラクに。
さらに、ランドリールームとファミリークローゼットを隣接させる間取りも注目されています。移動が最小限で済むので家事の負担を軽減できます。
パントリーとは、食品や備蓄品を保管するための収納スペース。
キッチンの近くに配置すると料理中でもスムーズに使うことができます。ストックをたくさんされる方にとっては特に重宝するスペース。
写真のように、収納ケースを上手く使って整理整頓すると出し入れがしやすく便利です。
次は、家事のしやすい間取りを採用した5つの実例をご紹介します。
水廻りを近くにまとめ、家事動線をコンパクトにしています。また、4.5帖の洗面脱衣室兼ランドリールームにはハンガーパイプをもうけ、乾いた服をそのまま掛けられるように。勝手口があるため、外干しをしたい時にも便利です。
玄関→シューズクローゼット→ファミリークローゼットが一続きになった間取り。家事動線だけでなく、帰宅後の動線もスムーズになります。
洗面脱衣室兼ランドリールームにはリネン収納があるため、タオルや洗剤のストックなども保管できます。
キッチン⇔洗面脱衣室⇔パントリーを回遊できる平屋の間取り。平屋は比較的間取りの自由度が高いので、ニーズに合わせた家事動線を採用しやすい傾向にあります。
実例のような買い物袋の一時置き場や上着を掛けられるスぺースは、見落としがちだけど重宝するアイデア。普段の生活を汲んだ間取りになっています。
L字型のキッチンは作業スペースが広くとれるだけでなく、料理中の移動が少なく済むのもメリットのひとつ。
また、キッチンの隣に食品や日用品をまるっと保管できる便利な収納スペースをもうけています。
キッチンの裏に大容量のパントリーがある間取り。人目につきにくい場所にあるため来客時にも安心。
扉がないので出し入れもスムーズです。
さまざまなポイントや実例を紹介してきましたが、「どの間取りが自分に合っているのか分からない」と思う方も居るのではないでしょうか?
また、「この間取りにしたい!」と思っても住んでみて失敗・後悔してしまうケースも少なくありません。
これらを解消するために大切なことはズバリ、2つ。
家族構成や生活スタイルによって、家事のしやすい間取りは変わってきます。例えば「洗濯は外干し派か?室内干し派か?」だけでも間取りの選択肢が異なるため、家事や暮らしに関わる自分のニーズをすべて洗い出し、整理することでベストなお家が見えてくるはず。
最近はSNSで情報収集する方がかなり増えています。選択肢やアイデアを増やすためには大切ですが、SNSだけで家づくりを完結してしまうと失敗・後悔に繋がることも。できるだけ実際のお家を見て、動線や広さを体験することが大切だと考えます。
上記でもお伝えしましたが、“実際のお家を見て体験すること”は間取りに関してだけでなく、家づくり全体を通して大切なこと。
実物を見ることで、スマホやパソコンの画面上だけでは分からなかったことがみえてくるのではないでしょうか。
今回ご紹介した5つの実例はすべて弊社の建売住宅とモデルハウスです。
どのお家も家事のしやすい間取りになっており、家づくりの参考になるはず。
ご紹介した各物件について、詳しくはこちら(建売住宅、モデルハウス)からご覧ください。
もちろん、事務所へ直接お問い合わせいただくことも可能です。お気軽にご相談ください!(事務所TEL:088-698-1114)
最後までご覧いただきありがとうございました。