お家の上下階を繋ぐ大切な役割をもつ階段。
階段はただ昇り降りするだけではなく、配置場所によってはお家のコーディネイトにも影響してきます。なおかつ、家族が毎日通る場所なので使いやすさや安全面にも考慮したいところ。
ここでは、デザインや設置場所など、あらゆる視点からあなたに合った階段選びのヒントをご紹介します!お家づくりのご参考にしてください♪
箱型階段とは、長い箱を段々に積み重ねたようにみえる階段です。
【メリット】
・階段下に収納スペースをとることができる
・安全性が比較的高い
・コストが抑えられる
階段の両側が壁になっているので、昇り降りする際の安心感があります。さらに、蹴込板の高さや踏み板の幅を身長や足のサイズに合わせると、より使いやすい階段に仕上がります。
※蹴込板…立ち上がり部分
※踏み板…足をのせる部分
U字型に折れ曲がった形は万が一の転倒時に被害を最小限に抑えられることも。10年、20年後を見据えていつまでも安心して暮らせるお家にするためには、階段選びも大切なポイントになります。
ストリップ階段とは、踏み板と骨組み、手摺りのみで作られている階段のこと。段と段の間に蹴込板がなく、『スケルトン階段』『オープン階段』とも呼ばれます。
【メリット】
・開放感のある空間をつくることができる
・スタイリッシュな印象になる
光を遮る壁がいらない分、暗くなりがちな階段が明るく開放感のある印象になります。存在感があり洗練されたデザインのストリップ階段はお家のシンボルになることも。また、ポイントのひとつとして安全性に考慮したつくりを意識することも大切です。特に小さな子供やお年寄りが居るご家庭では、段差を浅くしたり、転倒防止のネットを取り付けるなどして工夫してみてはいかがでしょうか。階段をマイホームのお気に入りポイントにしましょう♪
スチール製や木製などの様々な素材でつくることができるストリップ階段。その中から、木製ストリップ階段をご紹介します。
【メリット】
・木の温もりを感じられる
・ストリップ階段の中では比較的価格が抑えられる
踏み板のみを木製にすることもありますが、階段全体を同じ素材で合わせると木材独特の温かみのある雰囲気が一層感じられます。和風住宅や木の素材感を重視した住まいには特におすすめのスタイルです。階段をお家のスタイルに合わせてより統一感のある空間に仕上げましょう。
ひな壇階段とは、言葉のとおり横から見たときにひな壇のようにみえる階段。箱型階段とは違い、階段両側に壁が無いことが特徴です。
【メリット】
・階段下を収納スペースなどに使える
・足元の安心感がある
写真はスチール手すりを合わせた階段。スチール手すりとブラケットライトをブラックで統一し、スタイリッシュにまとめています。ストリップ階段のようなかっこいいデザインにしたいけど予算オーバー...というかたは“ひな壇+スチール手すり”を選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。
玄関ホールに階段を配置するケースをご紹介します。
【メリット】
・帰宅後すぐに二階へ上れる
・リビングと二階がドアや壁で仕切られるため、冷暖房効率が上がる
写真は、階段の一部をストリップ階段にしたデザイン。一段目の踏み板を広くして腰掛けとしても使えるように仕上げています。玄関ホールならではのアイデアで、重宝すること間違いなし!
階段といえば玄関ホールなどに配置されているイメージがあると思いますが、最近リビングに階段を設けるケースも増えています。デザイン性の高い階段がでてきたことや、廊下のないお家が増えたことなどが、その背景として挙げられます。
【メリット】
・一部吹抜けができ、リビングに開放感がでる
・家族が顔を合わせやすい
特に、「子どもが帰宅した後、二階へ上がる時に顔を合わせられるようにしたい」というご要望が多く聞かれます。また、写真のお家のような存在感のあるデザインは空間のアクセントにもなります。階段はただお家の上下階を繋ぐだけのものではなく、リビングを広くみせたり、自分らしさを表現できる部分でもあるので慎重に決めていきたいですね。
スキップフロアとは、1階から2階の間にある中間階のこと。階段の途中にスペースを設け、1.5階、いわゆる『中二階』をつくる間取りです。
【メリット】
・奥行きのある空間になり、部屋が広くみえる
・書斎やキッズスペースとして使用できる
可変的に使えるスペースになり、スキップフロアにカウンターを付ければ書斎やスタディーコーナーとしても活躍します!また、スキップフロア下のスペースは収納や個室として活用できます。天井が低いので、籠り感のあるプライベートスペースになりそうですね。
階段えらびでは、デザイン性や安全性、お家の間取りとの兼ね合いなど、さまざまなことに注意する必要があります。毎日何度も昇り降りする場所だからこそ、できるだけストレスを感じにくいつくりや配置にこだわりましょう。また、「自分ではなかなか決めきれない...」という場合は、ぜひ、家づくりのプロに相談してみてくださいね。